
Chat GPTをはじめとするAIの普及により、様々な業務においてAIの活用が進んでいます。
標的型攻撃メール訓練においても、AIが使えるのか?というと、答えはYes!です。
特に初めて訓練を実施する方にとって、AIは非常に心強い味方になってくれます。もはや、使わない選択肢は無いと言っていいかもしれません。
もちろん、AIも完璧ではないので100%信用するのは危険ですが、少なくとも、標的型攻撃メール訓練を実施するのに必要なことはAIに質問するだけで教えてくれますので、標的型攻撃メール訓練を実施するのは初めてという方にとっては心強い味方になってくれるはずです。
訓練の実施手順、訓練メールの内容、委託先候補となる業者、結果の評価の仕方などなど、AIに質問すれば、ヒントとなる情報が色々と得られます。
特に訓練メールに関しては、指示すればHTML形式のメールも出力してくれますので、HTMLに関する知識が無くてもHTML形式の訓練メールを作成することができます。
一昔前なら、訓練メールを作るだけのスキルがないから業者に委託するしかなかったのが、今ではAIがあれば業者に委託しなくても十分実施できるようになっているのです。
作成したい訓練メールの内容を入力してHTML形式で出力することを指示すれば、あら簡単!あっという間に訓練メールの候補を幾つも出力してくれます。
訓練が初めてという人はもちろん、訓練に慣れている方でも、訓練メールの内容を考えるのは面倒なものです。それがAIを使えばあっという間にできるのですから、時短になることこの上無しです。
しかし、出力された訓練メールの候補が本当に適切かどうかとなると、AIでは少し荷が重いかもしれません。
例えば、AIが作成した訓練メールについて、それを受け取った社員がどのように感じるか?はAIではわかりません。人間の感情など、AIでは推し量れない事柄や、経験を積み重ねることでしかわからない事柄については、まだまだAIでは対応ができない領域です。
こうした領域については、やはり経験者や専門家の手を借りることがおすすめです。
とはいえ、ある程度の道筋を付けてくれるという点では、AIは強力なツールなので、使わないのは勿体ないというものでしょう。
AIを活用し、AIではカバーできない部分は経験者や専門家の手を借りる。そして、自分自身も経験を積み重ねることでスキルを上げていく。
あなたが標的型攻撃メール訓練を実施する担当者であるなら、AIと専門家、この2つを是非、上手に使いこなして欲しいと思います。