プレゼント系フィッシングメールに騙されないための5つのコツ

「エントリーするだけで最大10万ポイントゲット!」
「ログインするだけで豪華3大特典をゲットしよう」
「お客様限定:5,000ポイント贈呈中!今すぐ確認」

…こんなメールやSMSを見て、ドキッとしたことはありませんか?

最近増えているのが、高額なポイント還元や現金プレゼントなど、やたらと羽振りの良いプレゼントを騙るフィッシングメール。

一見お得で魅力的に見えるそのメール、実は詐欺の入り口かもしれません。

この記事では、そんな“プレゼント系フィッシング”に騙されないための5つのコツを解説します。


🎣 なぜ「プレゼント型」のフィッシングが増えているの?

攻撃者は、メールを開かせたり、リンクをクリックさせたりするために、人の感情を巧みに利用します。

とくに効果的なのが、「ラッキー!得した!」と思わせるメッセージ、また、「今すぐ反応しないと損するかもしれない」と思わせる内容です。

世の中が不景気になればなるほど、少しでも収入を得たい、得をしたい、損をしたくないといった心理が強く働くため、

  • 「当選しました!」
  • 「お客様限定!5,000ポイント進呈中 – 今すぐ簡単受取!」
  • 「今すぐ受け取らないと無効になります」

といった刺激的なフレーズには目を奪われてしまいがちです。犯罪者はこうしたフレーズを巧みに利用して冷静な判断力を奪い、情報入力やアプリのインストールに誘導するのが典型的な手口です。

楽天証券を騙ったフィッシング詐欺メール

🛡️ 騙されないための5つのチェックポイント

✅ 1. 本当に応募した覚えはある?

冷静になって考えてみましょう。
何もしていないのに突然当選することは、まずありません。

「参加していないのに当選?=詐欺の可能性大」です。

✅ 2. ドメインやURLを確認する

本物の企業名が書かれていても、リンク先のURLが怪しい場合があります。

例:

  • 本物:https://campaign.rakuten.co.jp
  • 偽物:http://rakuten-point-get-now.com

.com、.net、.jp以外の謎のドメイン名は特に注意!

✅ 3. 急がせる・不安をあおる文面に注意

  • 「○時間以内にアクセスしないと無効になります!」
  • 「限定○名様のみ!」

といった“今すぐ!”の言葉には注意。判断力を奪うためのトリックです。

急がせるメッセージこそ、いったん深呼吸して立ち止まることが必要です!

✅ 4. クレジットカード情報や口座番号の入力を求められたら危険!

プレゼントの受け取りに「クレカ登録が必要」「銀行口座の確認が必要」というのは、詐欺の可能性が極めて高いです。

「もらえる話」なのに「支払情報」が必要なのはおかしいですよね?

✅ 5. プレゼントの原資は何か?を考える

ログインするだけで全員に5,000ポイントプレゼント!と謳っていても、企業である以上、その原資はお客様がサービスなどに支払うお金から出ています。

例えば5,000ポイントをユーザー全員に無条件で配ったら一体幾らのお金が必要になるでしょうか?

そう考えると、幾ら大手企業でも、何の条件もなしに大判振る舞いなどするはずがありません。営利活動をしている企業が自ら赤字になるようなことをするなど、ありえないことです。

慈善事業では無いのですから、何故プレゼントをするのか?その原資はどうやって回収するのか?

キャンペーンの舞台裏を考えれば、そんなことをするのはちょっとおかしいのではないか?ということに気づけるはずです。


📌 よくある“プレゼント詐欺”のパターン例

メールの件名例目的特徴
PayPayから1,000円分のギフトが届いています情報入力実際はPayPayとは無関係な偽サイト
【抽選結果のお知らせ】Apple製品プレゼントクレカ情報入力「送料のみ支払い」などに誘導
三井住友銀行よりご返金のお知らせ口座情報入力本物そっくりのデザインだがURLが偽物

🧭 迷ったときの対処法

  • メールに記載されたリンクは開かず、公式サイトで確認
  • 「○○キャンペーン」などのワードをGoogleで検索し、詐欺情報が出ていないか確認
  • 明らかに怪しい場合は、メールを開かず削除するのが安全

📝 まとめ:お得な話ほど“疑ってみる”のが基本!

「得する話には裏がある」
この言葉を、ぜひ今日からメールチェックの合言葉にしてください。

見分け方のコツなぜ大切?
応募したかどうか思い出す応募していない→詐欺の可能性高
URLやドメイン名をチェック偽サイトかどうか見抜ける
急がせる文言には冷静に反応焦らされる=罠の可能性大
個人情報の入力は要注意不正利用の被害につながる
見た目に惑わされず細部を確認偽物はどこかが粗いことが多い
目的や原資などの舞台裏を考える話がうますぎる→詐欺の可能性大
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キットマスター 代表
標的型攻撃メール対応訓練実施キットの開発者・運用者であり、現役の標的型攻撃メール訓練実施担当として、10年以上にわたり、毎月どこかしらで標的型攻撃メール訓練を実施している、訓練実施のエキスパート。