❓社員からこんな意見が寄せられたことはありませんか?

一通一通、目を皿にしてメールをチェックするなんて非効率だ
それって、本来システムがやるべきことでしょう?

情報セキュリティ担当者の耳に、こんな不満の声が届いたことはありませんか?
その気持ち、よくわかります。社員に“目視でのチェック”を求めること自体に、
抵抗を感じる人がいるのは当然のことです。

でも、本当に“人間の判断”は不要なのでしょうか?


🚨【現実】システムが防げるのは「ほとんど」ではあっても「すべて」ではない

どれだけ高度なAIを使っても、どれだけ巧妙な迷惑メールフィルターを導入しても──
完璧に不審なメールを検知するシステムは存在しません。

たった1通、フィルターをすり抜けたメール。
そこに書かれていたリンクを、誰かがうっかりクリックしてしまったら……
企業は信用を失い、顧客を失い、損害を被る可能性があります。

不審なメールを防御するシステムは攻撃を行う側も入手可能です。
入手したシステムを研究すれば、攻略方法も手に入ります。
攻撃側の手の内はわからないが、守る側の手の内は攻撃側にバレバレ。
そんな圧倒的に攻撃側が有利な状況で攻撃を防ぎきる事などできるわけがありません。

だからこそ、最後の砦は“人”なのです。


🤔【誤解】不審メールチェックは「苦行」じゃない

たしかに最初のうちは、どこに注意すればいいのかわからず、
「またこの作業か…」と感じてしまう社員もいるかもしれません。

でも、ご安心ください。
それは、“まだ慣れていないだけ”です。


💡【事例紹介】変わったのはスキルじゃない、「意識」だった

🧑‍💼事例①:新入社員Aさん(文系・IT未経験)

  • 研修当初は「何が怪しいのかわからない」と戸惑い気味。
  • 週1回のフィッシング訓練を3ヶ月継続。
  • ある日、「この差出人ドメイン、微妙に違いますよね」と自然な一言。

→ 今では部署内で“セキュリティの気づき隊長”と呼ばれています。


🧑‍🔧事例②:製造現場スタッフBさん(PC苦手)

  • 毎日30通以上のメール処理。
  • 「差出人名・件名・URLドメインを見る」習慣が身につく。
  • 詐欺メールを発見し、上司に即報告 → 全社展開される注意喚起へ。

→ 「意識さえしていれば誰でもできるんですね」と笑顔で話すように。


🔁【習慣化のチカラ】判断力は、努力ではなく“クセ”で身につく

私たちは普段、

  • 鍵を閉めたか何度も確認したり、
  • ATMで金額や名義をチェックしたり、
  • 自販機で「これ、冷たいのか温かいのか」を確認したりします。

これらは“特別な訓練”を受けたわけではありません。
繰り返しの中で、自然と身についた“日常のチェック”なのです。

あなたにも、”最初はできなかったけど、いつの間にかできるようになっていた。
ということが一つや二つはあるはずです。

メールに対しても、習慣化すれば、同じような「違和感のアンテナ」を立てられるようになります。


🧠【人にしかできない防御力】それが“気づく力”

AIは論理で判断します。
でも**「あれ? なんか変だな」という違和感**を察知できるのは人間だけ。

その“かすかな違和感”が、あなたを、そして会社を守る最大の武器になるのです。


🔐「見抜く力」は、全社員にとっての“基本リテラシー”

不審メールを見抜く力は、
もはや「セキュリティ担当者だけのスキル」ではありません。

社員一人ひとりが「気づくことが当たり前」になる。
それが、攻撃者にとって最も“厄介”な企業になります。


🎯 だから繰り返そう、誰でも身につく「気づく力」のトレーニング

「目を皿にしてメールをチェックするなんて非効率だ」と不満を述べる社員には、

  • システムだけでは防ぎきれないこと。
  • トレーニングを続ければ、習慣化して誰でもあたりまえにできるようになること。
  • 「気づきの力」を身につけることは、もはや社会人としての必須スキルだということ。

を繰り返し説き、「気づきの力」を身につけないことは、将来的には自分にとって不利になってしまうことを理解してもらうしかありません。

自然に判断力が身につく
面倒ではなく“クセ”に変わる
社員全員が“最後の防波堤”になる

これを是非、社内の文化としてあたり前のように思ってもらえるくらいにまで、根気よく標的型攻撃メール訓練の実施に取り組んでいただけたらと思います。


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キットマスター 標的型攻撃メール対応訓練実施キット開発者
プログラマ、システムエンジニアであり、情報セキュリティの分野では現役の標的型攻撃メール訓練実施担当として10年以上にわたり、毎月どこかしらで標的型攻撃メール訓練を実施している、訓練実施のエキスパート。