🧠「ロマンス詐欺? 私は引っかからないよ」──そう思っていませんか?

「ロマンス詐欺」や「標的型攻撃メール」といったサイバー犯罪の名前は、多くの人がニュースやSNSで耳にしたことがあるでしょう。しかし、それでも被害は後を絶ちません。

なぜなら…

“知っている” ことと “実感している” ことは、まったくの別物だからです。


📱【話題】大阪府警が開発した「ロマンス詐欺体験ツール」

大阪府警が開発したのは、まるで恋人とのやり取りのようなLINE風のUIで展開される「ロマンス詐欺のリアル体験ツール」。

※ツールのサイトはこちら👉仮想体験ツールで学ぶSNS型投資・ロマンス詐欺及び闇バイト

「結婚を前提に…」「あなたにしか話せない…」──そんな甘い言葉が続くうちに、つい心が揺れてしまう。

実際に体験した人の声として、💬「簡単に引っかかりそうになった。今後気を付けたい」といった声もあるようで、こうした感想が挙がっていることからも、“体験”こそが、意識を変える強烈なきっかけになるということがわかります。


🧩心理学から見る「なぜ体験が意識を変えるのか」

🔄 1. 認知的不協和の発生

自分は絶対に騙されないと思っていた人が、体験ツールで騙される。
その瞬間、心の中にギャップが生まれます。

🤯「なぜ、自分が引っかかったのか…?」
🧭「もっと気をつけよう」と行動が変わるのは、この“ズレ”が引き金です。


💾 2. 感情を伴った記憶は、強く残る

  • 「冷や汗をかいた」
  • 「心臓がバクバクした」
  • 「恥ずかしかった」

こうした感情を伴う体験は、ただ文章を読んだだけの知識よりも、何倍も記憶に残りやすいことが研究でわかっています。それが、後の「行動の変化」につながります。


🪞 3. “他人事バイアス”を打ち破る

人は無意識に、「自分だけは大丈夫」と思う傾向(=第三者効果)があります。
しかし、体験を通じて**“自分ごと”として捉えることができたとき、初めて真の危機感が芽生える**のです。

あなたも”ヒヤッ”としたことで、”次からは気をつけないと・・・”と感じたことが、一度や二度はあるのではないですか?そして、実際に体験したことで、“自分、ナメてたわ“と実感したことはありませんか?


🎯体験型の教育事例は、他にもある!

💻 サポート詐欺をシミュレーション

「ウイルス感染しました」という警告音と、怪しげな画面が突然表示される体験──
→ 焦ってしまう心理状態を味わうことで、「冷静さ」の重要性に気づく。

📧 標的型攻撃メール訓練

メール内リンクをクリックしてしまった社員に、“ネタばらし”のページを表示。
→ 行動の“結果”を明確に伝えることで、学習効果が大きく高まる。

🔥 災害訓練での煙・揺れ体験

→ 頭では分かっていても、いざ煙に巻かれそうになるとパニックになる。
これも「体験しないと分からない」の好例です。


🏢企業や自治体こそ、“体験型セキュリティ教育”を!

現代のセキュリティリスクは、人の意識の隙間を狙ってきます。
だからこそ、社員教育でも単なるeラーニングだけでは不十分です。

🔒「知識」×「実体験」= 本当の意識改革

現実に起きるサイバー犯罪に近い形で訓練を行うことで、社員は初めて“本気”で考え始めます。

何もそこまでやらなくても・・・“と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に被害に遭ってしまった時に問われるのは、”予防措置として何をやっていたか?“ということです。

やるだけのことはやって、それでも被害に遭ってしまったのであれば、致し方ないと思ってもらえる余地もできますが、やれたはずのことをやっておらずに被害に遭ってしまったとなると、”何故やっていなかったのか?”と問い詰められるのは必定です。

そこから、”企業全体としてセキュリティに対する意識が欠如していた”という話にまで発展してしまったら、最悪の場合、会社の存続にまで影響するような大きな損失に繋がってしまうかもしれません。


📌かつては、ホームページも”必要ないもの”と思われていました

今では有るのが当たり前となっている”会社のホームページ”も、インターネットが普及したての頃は”ウチはそんなもの必要ない”という会社がほとんどでした。1990年代の頃の話なので、1990年以降に産まれた方は、”そんな嘘みたいな話、本当にあったの?”と思うかもしれません。

しかし、現代においてホームページを持たない会社はどのように思われるでしょうか?
会社として信頼されない、社員が採用できないなど、今どき、ホームページが無い会社なんて、まともな会社ではないと、誰もがそう思うはずです。

ホームページを持つことが当たり前となった時代の流れと同様に、標的型攻撃メール訓練を実施し、実際に社員に体験させて実感させることも、セキュリティ対策として実施して当然という流れになりつつあります。


✅まとめ:

  • 「知っている」だけでは、脳は変わらない
  • 「体験」することで、初めて本当の学びが生まれる
  • 社員教育に“リアルな体験”を取り入れることが、最大のセキュリティ対策に

🧩あなたの会社のセキュリティ教育、本当に「効いて」いますか?
今こそ、“体験で変わる教育”を取り入れてみませんか?

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キットマスター 標的型攻撃メール対応訓練実施キット開発者
プログラマ、システムエンジニアであり、情報セキュリティの分野では現役の標的型攻撃メール訓練実施担当として10年以上にわたり、毎月どこかしらで標的型攻撃メール訓練を実施している、訓練実施のエキスパート。