―今、実際に出回っているフィッシング詐欺メールのパターン7選―

📌はじめに:詐欺メールはどんどん“巧妙”になっています

「昔の詐欺メールって、変な日本語ですぐわかったよね」
そう思っている方、ちょっと危険かもしれません。

最近の詐欺メールは、本物の企業やサービスから届いたように見える巧妙な作りになっています。
クリックしてしまったり、うっかり情報を入力してしまう人も後を絶ちません。

この記事では、今まさにネットで出回っている詐欺メールの代表的な7つのパターンを、実例とともにご紹介します。


🧩出回っている詐欺メールのパターン7選


1️⃣ 「おめでとうございます!」高額当選メール

💬例文:

「【重要】Amazonギフト券10万円分が当選しました」
「あなたが選ばれました!Apple製品プレゼント中!」

🎯目的

リンクをクリックさせ、個人情報やカード情報を盗む

🧪特徴

  • 応募していないのに突然当選
  • プレゼントを受け取るには「情報入力が必要」と言われる
  • 差出人が怪しいアドレス(@freemoney.jpなど)

🟠対策:「応募した覚えがない当選」はスルーが正解!


2️⃣ 「アカウントが不正アクセスされました」系

💬例文:

「Googleアカウントに不審なログインがありました」
「Apple IDが一時停止されています」

🎯目的

偽のログイン画面に誘導し、パスワードを盗む

🧪特徴

  • 実在のサービス名を使って不安をあおる
  • 今すぐログインを促すボタンがある
  • 差出人のメールアドレスが公式と異なる

🔴対策:メールからではなく、公式サイトやアプリから確認


3️⃣ 「料金未納」や「請求のお知らせ」系

💬例文:

「【重要】ご利用料金が未納のため、サービスを停止します」
「e-請求書を送付いたします(添付ファイルをご確認ください)」
「入金がありました」
「お客様情報の変更を受け付けました」

🎯目的

偽の支払先に誘導したり、添付ファイルでウイルス感染を狙う

🧪特徴

  • 心当たりのない請求内容
  • 添付ファイル(PDFやZIPなど)を開かせようとする
  • 企業ロゴが入っていて一見本物っぽい

🟡対策自分が契約しているサービスかを確認。不明なら開かず破棄!


4️⃣ 宅配業者を装った「お荷物のお届け」メール

💬例文:

「お客様宛のお荷物をお届けしましたが、不在のため持ち帰りました」
「配送状況の確認はこちら」

🎯目的

偽サイトに誘導して情報を入力させる

🧪特徴

  • 短縮URLが使われている(bit.lyなど)
  • 宛名がない/不自然な日本語
  • 実在の宅配業者名が使われている

🟢対策:公式の配送通知は、SMSやアプリでも届くことが多い。リンク先に注意!


5️⃣ SNSやネットバンキングの「利用制限」系

💬例文:

「あなたのアカウントはセキュリティ上の理由により一時停止されました」
「ご本人確認が完了するまで、利用を制限させていただきます」

🎯目的

偽サイトにログインさせ、アカウント情報を盗む

🧪特徴

  • ログインページのURLが本物と似て非なるもの
  • 差出人のアドレスが“それっぽい”が公式ではない
  • 「今すぐ対応しないと」と急かす文面

🟤対策:**“停止”という言葉で焦らない!**冷静にURLを確認!


6️⃣ ウイルス感染を装う「サポート詐欺」系

💬例文:

「あなたのパソコンはウイルスに感染しています。今すぐ下記へ連絡してください」
(警告音や赤い画面が出る)

🎯目的

偽のサポートに電話させて遠隔操作 → 金銭要求や個人情報搾取

🧪特徴

  • 大きな警告音や赤い画面でパニックにさせる
  • 「今すぐこの番号へ電話」と誘導
  • 電話口でソフトのインストールを指示される

🔶対策:慌てずにブラウザを閉じて、無視するのが正解


7️⃣ 投資・副業・仮想通貨の儲け話系

💬例文:

「たった5分で、月収50万円が可能!」
「無料でビットコインを受け取れるチャンス」

🎯目的

個人情報収集、LINE登録、詐欺商材購入など

🧪特徴

  • LINE登録を誘導される
  • 「今だけ」「限定」「誰でもできる」と煽る
  • 実績の証拠画像がいかにも合成

🟥対策うまい話には裏があると心得ましょう!


🧠まとめ:詐欺メールの“共通点”に気づこう!

詐欺メールの種類はさまざまですが、いくつかの共通点があります。

  • 心当たりのない請求・当選
  • 「今すぐ」と急かす表現
  • リンクや添付ファイルへの誘導
  • 本物そっくりなロゴや名前の使用

📌**「本物っぽい」ではなく「おかしなところはないか?」という目線で見るのが大切です。**

特にリンク先や差出人アドレスが正規のアドレスでは無い場合は、ほぼ詐欺メール確定ですので、正規のアドレスとしてどのようなアドレスが使われているかを知っておくことは、詐欺メールかどうかを判断する上で非常に重要と言えます。

また、今回述べたようなパターンの詐欺メールがあるということを知っているか否かも重要なポイントです。

詐欺メールに使われる事があるということを知っているだけで、”もしかしたらこれは詐欺なんじゃないか?”と気がつく可能性がありますが、全く知らなければ ”詐欺かもしれない” と気がつくこともなく、すんなりと騙されてしまうかもしれません。

標的型攻撃メール訓練を通じて詐欺メールのパターンを経験してもらうことは、詐欺メールに気がつきやすい感覚を育てる上で非常に有効な手段と言えます。

見て聞いて知っているつもりになるだけで終わらせず、実際に体験してもらって、身近なものとして意識してもらう。訓練による経験は、知識を知恵に変える効果があります。

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キットマスター 標的型攻撃メール対応訓練実施キット開発者
プログラマ、システムエンジニアであり、情報セキュリティの分野では現役の標的型攻撃メール訓練実施担当として10年以上にわたり、毎月どこかしらで標的型攻撃メール訓練を実施している、訓練実施のエキスパート。