🧠「花にトゲがあるのはどれ?」という問いに、あなたは正しく答えられますか?

次の問いに答えてみてください。

「バラ、ユリ、キクの中で、花にトゲがあるのはどれ?」

多くの人はこう答えます。

「もちろん、バラでしょ。バラにはトゲがあるから」

しかし…実はこれ、間違いです。
よく読んでください。問われているのは、

“花”にトゲがあるか?

ということ。
そう、バラの花にはトゲはありません。トゲがあるのはの部分です。
つまり正解は──

🔍 「いずれでもない」


⚠️ 問題の“罠”に気づけなければ、人は簡単に騙される

この問いは一見、簡単なように見えて多くの人が誤答してしまう有名な例です。
なぜ間違える人が多いのか?
それは、「思い込み」で読んでしまうからです。

  • 「バラはトゲがある」という常識
  • 「簡単な三択問題だろう」という油断
  • 「正確に読むまでもないだろう」という思考停止

このように、問題の“罠”に気づけなければ、人は平然と間違えるのです。
しかし、最初から「この問いには罠があります」と聞かされていたらどうでしょうか?

はじめから罠があるとわかってこの問題を読めば、「バラ」と答えてしまう人はグッと減るはずです。


📩 これ、まさにフィッシング詐欺メールと同じ構造です

フィッシング詐欺メールも、一見それっぽく見せています。

  • 本物そっくりのロゴ
  • 巧みに作られた文面
  • 見覚えのある企業名

受け取る側が「怪しいかも」と少しでも疑うことをやめてしまった瞬間、詐欺は成立してしまいます。


🧭 救いとなるのは、たった一つの習慣

それは──

「これ、もしかして罠かもしれない」と疑ってみること

  • メールが本物かどうか、もう一度見直す
  • URLをよく確認する
  • 本文に不自然な点がないか探す
  • 慌てず一呼吸置く

これらはすべて、“疑いの目”を持って接しているかどうかで行動が変わります。
先の三択問題と同じように、最初から疑いの目を持って接するようにすれば、みすみす騙されてしまうようなことは防げるのです。

この習慣を会社の文化として定着させられるかどうか、全てはここにかかっています。


🛡️ 疑いの目こそ、あなたの最大の防御

繰り返しますが、「思い込み」は大敵です。

「これは本物っぽい」
→ そう思った時こそ、「いや待てよ」と立ち止まる。

この一瞬の躊躇が、被害を防ぎます。


✨ 疑うことは「ネガティブ」ではない

「何でもかんでも疑うなんて、性格が悪いようで気が引ける」
そんな声もありますが、セキュリティにおいて“信じる前に確認する”ことは、思いやりの一種です。

  • 社内の情報を守るため
  • 自分の信用を守るため
  • お客様の個人情報を守るため

疑うことは、「守るための最初の一歩」です。


✅ 騙されない人は、疑っている人

「花にトゲがあるのはどれ?」という問いのように、
“当たり前”に見えるものこそ、罠が仕込まれていることがある。

だからこそ、あなたの心の中に**「このメール、信じて大丈夫か?」という小さな警報機**を持ちましょう。

そして、その警報機を毎日のメールチェックのたびに鳴らしてあげてください。

疑うことは、慎重な人の知恵。
「怪しいかも?」と感じたその直感が、あなたと会社を守ってくれます。

投稿者アバター
キットマスター 標的型攻撃メール対応訓練実施キット開発者
プログラマ、システムエンジニアであり、情報セキュリティの分野では現役の標的型攻撃メール訓練実施担当として10年以上にわたり、毎月どこかしらで標的型攻撃メール訓練を実施している、訓練実施のエキスパート。