
~小企業が“良い業者”と出会うためのコツについて考える~
「標的型攻撃メール訓練を導入したいけれど、うちは小規模企業だし予算も少ないし…」
そんな不安をお持ちではありませんか?
実際、予算が少ない企業は、
- 「小規模だから…」と足元を見られる
- 十分な説明もされずに業者のペースで進められてしまう
- 気づいたら不要なオプションだらけ…というトラブルも。
しかし、予算が少なくても、信頼できる業者と出会う方法はあります!
この記事では、業者に主導権を奪われず、長く付き合える業者を見極めるコツをご紹介します。
⚠️ よくある失敗例とその背景
🧨 事例①:とにかく安い業者に依頼した結果…
「格安プラン」に惹かれて契約。しかし訓練メールは単調なテンプレート1種類だけ。
フォローもなく、効果測定も不十分で、結局「やった意味あった?」と社員からも不評。
背景の問題点:
✔ 安さ重視で「質」を見なかった
✔ 見積もりの中身が不明確だった
🧨 事例②:「全部任せてください」に安心してしまい…
丁寧そうな業者に一任したが、いつの間にか訓練日や内容も勝手に決定。
相談しても「それはオプションなので追加です」と言われて費用が膨らむ…。
背景の問題点:
✔ 初回の打ち合わせで「主導権」が業者側に移っていた
✔ 業者のペースで進められていた
🎯 良い業者を見極める5つの視点
① 「価格」よりも「丁寧な対応」と「柔軟性」に注目
- 初回問い合わせ時のレスポンスの速さと丁寧さは要チェック。
- 少ない予算でも、「親身になって一緒に考えてくれるか」が最も重要です。
② 「訓練内容が自社に合っているか」を見極める
- 自社の業種・従業員層に合わせて訓練シナリオを柔軟に調整してくれるか。
- 実際のサンプルメールやレポート例を見せてもらいましょう。
③ 継続的な関係を前提にしているか
- 優良業者は「単発案件」ではなく、継続的な支援・改善提案も視野に入れていることが多いです。
- 定期的な改善フィードバックがあるかも確認しましょう。
④ 「説明のわかりやすさ」も重要な判断材料
- セキュリティの知識がない担当者でもわかる言葉で説明してくれるか。
- 専門用語で煙に巻こうとする業者は要注意!
⑤ オプションの境界がはっきりしているか
- 基本サービスとオプションの明確な区分と料金表があるかを確認。
- あいまいな言い回し(「一応つけときます」「あとで調整できます」)は危険信号。
💬 商談時に使える質問の例
以下は、商談の場で信頼できる業者を見極めるための質問例です。
質問内容 | 意図 |
---|---|
弊社のような従業員数50名以下の企業に、これまで導入実績はありますか? | 小規模企業への対応経験があるか |
初回の訓練はどのようなスケジュール・流れになりますか? | 丁寧にプロセス説明できるか |
提供される訓練メールの内容はカスタマイズ可能ですか? | 柔軟性と対応範囲の確認 |
フォローアップやレポート提出は基本プランに含まれますか? | オプションの境界を明確に |
初回相談や見積り時点で、今後の追加料金が発生しそうな項目はありますか? | コストトラブルを防ぐための先手質問 |
契約後、担当者変更や問い合わせ対応の体制はどのようになっていますか? | 信頼性・継続対応力の確認 |
🚨実際に自社の担当者が誰になるか?も要チェック!
契約がまとまるまでの商談では、窓口として対応してくれるのは営業マンで、実際に訓練の実施を担当してくれるのは別の人ということはよくあります。
営業マンは丁寧に対応してくれたけれど、訓練を実施する段になって対応してくれた人の対応は聞いていた話と違ったというトラブルはありがちです。
誠実な業者であれば、契約がまとまる前から、実際に担当してくれる人も交えて話をしてくれるはずです。誰が担当するかは、実際に契約をいただいてからの決定となります。と言ってくる業者がいたら、その業者には注意した方が良いかもしれません。
また、実際に担当してくれる人が訓練実施に関して十分な知識を持っているかや、自社が目指すべき方向性を示唆してくれるだけの知見を備えているかどうかは重要です。これから訓練実施に関して様々なことを相談する相手となるのですから、頼れる担当者であるかどうかは要チェックです。
✨逆も真なり!あなたの対応も見られています
あなたが業者の対応を見るように、業者もあなたの対応を見ています。
✔ うちは客だぞという態度で臨む
✔ 下請け業者としてぞんざいに扱う
✔ 理由もなく値引きを要求する
✔ 発注してやるんだからといった物言いをする
など、横柄な態度を取ったり、業者を見下すような対応をすれば、業者の側も”このお客様と一緒に成長したい”とは思いません。自社に誠実に向き合ってもらいたいと思うのであれば、自身も相手に誠実に向き合うことは大前提です。
予算が少ないとどうしても値引きを求めてしまいがちですが、業者もボランティアではないので、適正な価格ではない取引は業者のモチベーションを下げる事に繋がります。より安い金額で契約できるのであれば、それに越したことはないじゃないかと思うかもしれませんが、お金では計れない成果も含めてトータルで見れば、結果的には損をすることに繋がります。
“この価格じゃ自分だったらやらない”というような金額を業者に求めるべきではありません。
どうしても予算が少なく、もう少し安くならないか?と思った時は、単純に値引きを要求するのではなく、何かしらの交換条件がないか相談してみましょう。”作業を単純化する”、”ある部分については作業を自社で行う”、”業者の都合の良いタイミングで訓練を実施してもらう”など、業者にとってメリットがある提案であれば、その分、喜んで値引きに応じてもらえる可能性は十分あります。
📚 まとめ:小企業こそ、“誠実な業者”との出会いが大きな差を生む
見極めポイント | 意味 |
---|---|
対応の丁寧さ | 安くても誠実に向き合ってくれるか |
自社に合わせた提案 | 汎用テンプレでは効果が出にくい |
オプションの透明性 | 費用トラブルを防げるか |
「安かろう悪かろう」ではなく、
「誠実で長く付き合える」パートナーを見つけることが、
小規模企業にとって最大の成果につながります。
✨ 最後に:企業規模ではなく“相性”と“誠意”で選ぶ時代へ
予算が少ないことを卑下する必要はありません。
小さな会社だからこそ、寄り添ってくれるパートナーの存在が大きな安心感につながります。
一流企業だから、実績が豊富だから、資格を持っているから、では、真にパートナーとなる相手は見つけることはできません。実績の有る・無しではなく、真摯に自社と向き合い、誠実に対応してくれる担当者がいるかどうか、この一言に尽きます。
成果は”会社(ブランドや実績)”が作るのではなく、”その会社に居る人(担当者)”が作るものです。
「一緒に成長できる業者(担当者)」を見つけて、
社員を守るセキュリティ体制を着実に築いていきましょう!